2012年08月

 昨日のCF-1560に続き、本日紹介するSONYのラジカセCFM-11「ミュージカン」は1981年6月にステレオ対応のCFS-11Pとともに発売されたラジカセです。
 これまでのラジカセのデザインを一変させた縦長の直方体スタイルで、小型のスピーカーユニットにラジカセが内蔵されたようなスタイルで登場しました。
 実は、我が家にも近くのSONYショップで購入した物がありましたが、いつの間にか、どこか(誰か?)に行ってしまいました。誰かに譲ったのか、母親が粗大ごみとして処分したのかは不明です。
 今回は、某オークションで2台の「ミュージカン」をジャンクで仕入れました。
 
★SONY CFM-11の1号機。初期タイプの赤色。このほかシルーバーがあった。
イメージ 1

 ステレオ対応のCFS-11Pでは、ヘッドホン端子が2つあり、同時に2人でカセットとラジオを別々ら聴くことも可能だったらしいです。
 ラジカセのデザインとしては奇抜でしたが、本来のスピーカーのユニットに近いレイアウトと内部の容積を確保できたので、音質はこのクラスの中ではとてもよいものとなっていると思います。
 モノラル仕様のCFM-11は同じ年の10月にマイナーチェンジを受けて「MarkⅡ」に進化しています。
 初期型との違いは本体の右側面にミキシングマイクの端子とレベル調整用のボリュームが追加された点です。
 このラジカセのデザインについては開発元のSONYも自信があるらしく、自社の過去の製品のデザインを紹介するホームページにも登場しています。
< 参 考 >
SONYプロダクツデザインのHPにCFS-11PとともにCFM-11が掲載されています。
http://www.sony.co.jp/Fun/design/history/product/1980/cfm-11.html
 
★1号機のラジオの周波数スケールのアクリルに割れが。
イメージ 2
 
 我が家にやってきた赤い1号機(初期型)はカセットホルダーやラジオのスケールなどのプラスチックパーツが破損しており、アンテナも別物になっていました。
 
★カセットのフタのギア部分が折れて破損している。
イメージ 3
 
★アンテナはオリジナルを折ってしまったのか、別物が付けられていた。
イメージ 4
 
※次回は、2号機(シルバーの後期型)の紹介とこの2台を使って完動品をレストアする経過をご紹介します。
 
******************************************************************************* 
 
 
********************************************************************************

 以前から1970年代のラジカセをいろいろと集めていましたが、今日ご紹介するのはSONYから昭和50年6月に発売された「studio1560 CF-1560」です。
 
★SONY CF-1560アイボリー色とオリーブ色の2色があった。ファショナブルなデザイン。
イメージ 1
 
 基本性能は、マイクの音量をコントロールできるマイクフェーダーとミキシング専用マイクジャックを装備し、オートシャットオフや録音レベルを自動調整できるソニオマチックなどを備えていた。
 この頃のSONY製品としては珍しく、アイボリーとオリーブの2色のカラーが販売され、普段はあまり機械を使用しない女性ユーザーなどもターゲットとしていた機種ではないかと思われます。
 某オークションにて2色ともゲットしました。
 私が所有するCF-1560のうち1台はラジオ部のチューニングダイヤルが欠品でしたが、他の部品取り用のラジオのつまみを代用しています。
 2台ともラジオは聞き取れましたが、カセット部のゴムが伸びていたため、新品に交換して復活しています。
 また、アイボリーの方は最初電源が入っているにもかかわらずまったくの無音、通常は電源を入れたときにスピーカーから「ボッ!」という音がするものですが、何も聞こえませんでした。
 イヤホンで聴いてみると、ちゃんとラジオの音が聞こえてきます。
 ためしに、分解してスピーカーを外し、他のアンプから出ている音をスピーカーケーブルで外したスピーカーに接続しましたがまったくの無音。
 結局、スピーカーがご臨終との結論に達し、他のラジオから予備の部品としてストックしておいた同じ大きさのスピーカーに交換して無事に復活しました。
 このラジカセは、分解すると魚の3枚おろしのように、前面と基盤部分と背面の大きく3ブロックに分かれるのでとてもメンテナンスがしやすいようになっています。
 この際、特に前面、背面のパーツに配線がくっついていないので、安心して分解できるのが特徴です。
 通常は、スピーカーが前面パーツに固定されていたり、背面パーツにアンテナの線が半田付けされていたりするのですが、この機種はとてもよく考えられた設計になっています。
 以下、このラジカセの分解で順を写真入でご案内しますが、あくまで私が行った方法であり、真似をしてトラブルが発生しても当方は一切責任を負いません。あくまで、実行する場合は、自己責任でお願いします。
 また、この件に対する問い合わせについても責任がもてませんのでお答えは出来ませんので予めご了解願います。
 
手順1.背面のネジを5箇所外します。
イメージ 2
 
手順2.外したネジを取り出しておきます。本体にネジが入ったままだと分解するのに手間取ります。
イメージ 3
 
手順3.基盤の上のほうにあるネジを1箇所外します。外したネジはなくさないように注意しましょう。
イメージ 4
 
手順4.ボリューム、トーンコントロール、チューニングのノブを外しておく。
イメージ 5
 
手順5.まん中の基盤部分をしたの方向に引き抜くように外すと、3枚おろしの完了です。
イメージ 6
 
******************************************************************************* 
 
 
********************************************************************************
 

 東日本大震災から早くも一年半が過ぎようとしています。
 震災後二度目の防災週間(8月30日(木)~9月5日(水))が明日から始まります。
 
★昨年11月の陸前高田付近の状況(私の友人が撮影しました。)
イメージ 1
 
 JR東日本では9月1日の防災の日を中心にこの防災週間の間に各支社単位で震度7の大地震が来たことを想定して大規模な防災訓練を予定しているようです。
 「何事も備えあれば憂いなし」と先人が言うように、今回の震災でもその教訓が生かされたところとそうでなかったところがあるようです。
 自然災害は、われわれ人間の手では防げないことが多くあります。
 ですから、日ごろから防災意識を高めてより被害が少なくなるように一人一人が心がけることが大切ですね。
 
 小生も微力ながらこの防災週間に合わせて、地元のコミュニティーセンターとなっている石岡市まちかど情報センターにて9月2日(日)の午後1時から5時まで「ラジオの無料点検」を行うことになりました。
 自分の趣味である、古いトランジスタラジオの修理・調整をするノウハウが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
 当日は先着順に受付します。問い合わせは石岡市まちかど情報センターまで。
 
 ホームページは    http://business1.plala.or.jp/matikado/   です。
 
※石岡市まちかど情報センター
〒315-0014  茨城県石岡市国府3-1-16
TEL 0299-27-5171   FAX 0299-27-5172
Mail
machikado3116@saturn.plala.or.jp
******************************************************************************* 
 
 
********************************************************************************

 前回は、黎明期のデジカメとしてニコンのクールピクス100をご紹介しましたが、今回はフジフィルムの低価格デジカメ、クリップ・イット(CLIP-IT)シリーズのDS-10を紹介します。
★フジフィルムが発売した液晶画面無しの低価格デジカメDS-10。レンズには「TV-FUJINON」と書かれている。
イメージ 1
 
★裏側にはコントロール用(メニューや撮影枚数のみ表示)の液晶があるが、撮影した画像を見る液晶は無い。
イメージ 2
 
★以下、フジフィルムのニュースリリースからの抜粋です。
----------------------------
FUJIフィルムから1997年5月に発売されたデジタルカメラ。
DS-10は撮影画像再生可能な液晶ディスプレイを搭載せずに小型軽量化した低価格モデルで、同時に消費電力が抑えられたことで単3形のアルカリ乾電池など電池2本(DC 3V)での動作を実現している。
CCDも35万画素(記録解像度は640×480ドット)で、単3型アルカリ乾電池で連続250枚の撮影ができ、2MB容量のスマートメディアでは標準モード約30枚、ファインモードで約22枚の記録ができる。
【主な仕様】
記録方式:JPEG準拠
CCD:正方画素原色全画素読み出し方式35万画素
感度:ISO 150相当
ホワイトバランス:固定(5500K)
撮影範囲:70cm~無限遠
外形寸法:112(W)×66(H)×40(D)mm
重量:160g(電池含まず)
-----------------------------
 今となっては、当然といえる液晶画面をつけずに、昔ながらの透視型のファインダーのみで当時問題となっていた液晶(特にバックライト用の)による電池のモチの悪さを解消すると共に、低価格化をしたということです。
逆にその場での撮影した写真が確認できないため、デジカメなのにフィルムカメラのような使い方を強いられるものでした。
 ただ、今のように何ギガバイトというメモリーは無く、標準モードの2MBで30枚しか撮影できないというのはまさにフィルムをメモリーに置き換えただけのカメラといえるのかもしれません。
 それだけ、慎重にシャッターが切れますし、明らかに失敗した撮影の場合はその場で消去も出来るので、より効率的にメモリーが使えるというのが特徴かもしれませんが、何よりもバッテリーの持ちがいいのが最大のポイントです。
 初期型のカシオQV-10などはアルカリ電池で電源を入れたまま撮影していると、肝心な時にバッテリー切れなんてことがしょっちゅうありましたから、当時は呼びの電池は必ず持ち歩いていました。
 黎明期のデジカメのウイークポイントは奇しくも現在のスマホの問題点と同じバッテリーでの使用時間が短いという共通の点がある意味時代は繰り返されているのだと実感させられます。
 撮影した画像は、ビデオ用のCCDを改良・補正して撮影していますが、とりあえず前回紹介したニコンのクールピクス100のように増し書くな画像ではなく640*480のVGA画像で記録されます。
 お世辞にも良い画像とはいえませんが、当時としてはホームページ用の掲載写真ならば何とか使えたと思います。
 
★DS-10で撮影した画像。
イメージ 3
 
 このDS-10、今まともに使う人はいないでしょうが、使うためには記憶媒体としてスマートメディアのカードが必要です。
 現在は、CFとSDカードに集約された記憶メディアも当時はメーカーによって何種類も存在していました。
 しかもこのスマートメディアは規格が何度か変更されたため、作動電圧が3Vと5Vの2種類存在します。
 裏表の造りが逆になっているのですが、幸いこのDS-10はその過渡期に生まれた機種のため、どちらのメディアにも対応しています。
 
★各社ごとに発売されていたメディアの競争では早々と撤退したスマートメディアを使用している。
イメージ 4
 
 しかし、すでにパソコンで読み込む場合のアダプターは中古でし可手に入らず、私の持っているカードリーダーでは3V駆動のメディアしか読み込みできませんでしたのでこの辺も注意が必要です。
 もしかしたらカメラ本体よりもカードリーダーやメディアの放送局がプレミアがついて高いものになっているかもしれません。念の為。
 
******************************************************************************* 
 
 
********************************************************************************
 
 
********************************************************************************
 

 毎日残暑が厳しいですが、仕事で外回りをしていると田んぼや畑で実りの秋が確実に近付いていることが分かります。
 田んぼの稲は穂を実らせて段々頭をたれていきます。黄金色になるにはまだ時間がかかりそうです。
イメージ 1
 
イメージ 2
 沖縄や奄美諸島では台風の被害が、東北を始め本州では記録的な少雨で干ばつの恐れがあるようです。
 稲にとっては、刈り取り前の今の時期が穂に栄養を溜め込む時期なので水も必要な時期なのです。
 稲のほかにも畑に目をやると、栗の木にまだまだ青い栗のみが生っていました。
イメージ 3
 
イメージ 4
 ホクホクと美味しい栗になるにはやはり水は欠かせないのです。
 台風は困りますが、せめて夕立ぐらいは降ってくれないと秋の収穫時期が心配です。
 
******************************************************************************* 
 
 
********************************************************************************
 
 
********************************************************************************
 

↑このページのトップヘ