2016年11月

 先日、親戚の叔父が乗っていたスバルサンバーバン(EDB-TV1)を使わなくなったので処分するとの話があり、ぜひ譲っていただきたいと申し出たところ快諾されたので、早速バージョンアップを進めました。
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 このサンバーは、富士重工の内製品としては最後となる形式で1998年の軽自動車規格変更に伴って、翌1999年から販売された初期型のTV1になります。
 グレードは一番下位グレードの「VB」でしたが、オプションのエアコンとパワステそれからドア連動式の室内灯が装備されていました。
 まあ、普段使うには問題ないのですが、何分ベースグレードでオーディオもAMラジオのみという貧弱な装備だったので、オークションをフル活用してグレードアップを計画しました。
 最初は、オーディオをラジオからカセットに、本当はCDにしようかと思いましたが純正品だとオークションでの玉数が少なく価格も結構しているのでカセットデッキを取り付けてカセットアダプターを経由してCDやMP3プレーヤーなどが接続可能な仕様にしています。
 快適装備として、VBには一つも標準装備されていないアシストグリップを全席に取付(運転席は乗降用のグリップ)ました。
 そしてメインイベントといえるシート交換を実施します。
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 VBの標準シートはすべてビニールレザーです。雨の日などには水をはじいて汚れもすぐにきれいになるのでメリットもあるのですが、何分フロントシートは運転席はリクライニング&シートスライドするのですが、助手席はリクライニングもシートスライドもしない完全固定シートなのです。
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 また、リアシートは公園のベンチにビニールレザーを張り付けたような貧弱なもので到底4人乗りでの長距離は無理なビジネス仕様でした。
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 そこで、サンバーディアスについていたシートを購入して4人乗りでも快適な仕様に変更しました。
 ここで問題が…まず運転席はVBもディアスもネジ位置などは共通で簡単に交換できましたが助手背はについては、そもそも取り付け方法が全く異なり、ただディアス用のシートを手に入れてもポン付けすることができません。
 元のシートを固定している前側のボルトを全部外して、ディアス等のシートを固定している別部品のフックを手に入れる必要があります。
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 外した場所に左右を間違えないようにこのフックをボルトで取付て背もたれ側のボルトを固定してシートを前側に倒してフックで固定します。
 次に、リアシートですが、こちらもVBとディアスではシート本体はもちろんシートを固定している台座が別物ですので、購入する場合には専用の台座付きの物を探すか、別途台座のみを手に入れる必要があります。
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 幸い、今回は台座付きのリアシートを落札できたので早速取付をしました。
 台座の足の下にある金具を車両の床から出ているボルトに差し込み、ナットで締め付ければ完成です。
リアシートは分割式になっているため、VBの台座ではシートを固定することができませんので安全上からも専用の台座にて設置することをお勧めします。
 これで、VBグレードのサンバーも見かけ上はディアス仕様に近い状態となり、4人乗りでも快適なドライブが可能になりました。
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 このサンバー、年式は古いですが、まだ52000kmしかそうこうしていないのでしばらくはいろいろと楽しめそうです。


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 パイオニアのラジカセといえば、ランナウェイシリーズが有名で、現在でも高い人気ですが、音響メーカーが作ったものだけに「音」へのこだわりのある商品が多いのではないかと思います。
 「ラジオカセットテープレコーダー」略して「ラジカセ」を商標登録しようとしたメーカーがパイオニアだったというネット上の情報がありますが、AIWAやSONYなどと並んで個性的なラジカセを送り出したメーカーでもあります。
 今回紹介する「SK-1」はまだ「ランナウェイ」シリーズが登場する前のステレオラジカセ黎明期の商品だと思われますが、情報が少なく詳細は不明です。
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 1978年にSK-6とSK-7という商品が発売されていることから1976-1977年頃に発売されたのではないかと推測されます。
 また、本体の上部には「CETREX」というロゴが印字されており、初期のパイオニアラジカセのニックネームではないかと思われます。
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 SK-1は基本的にシンプルなAM-FMステレオラジカセですが、特徴的な機能として、外部入力に「PHONO」端子がありセレクターでも「PHONO」が選択できる点です。
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 つまり、ラジカセにレコードプレーヤーを接続して聴けるということです。
 最近発売されているレコードプレーヤーは初めから「フォノイコライザー」が内蔵されているものがあるので、外部入力の「LINE」に直接接続してもレコードが聞けますが、元々レコードプレーヤーをアンプに接続するには通常の「LINE」端子ではなく、フォノイコライザーがある「PHONO」端子に接続しなければならなかったのです。
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※カートリッジがMCタイプの場合は、専用のトランスなども必要な場合があった。

 つまり、このラジカセは始めからレコードプレーヤーを接続して聴くことができる設定になっていたということです。
 この頃はまだCDが発明されていない時期だったので、レコードの音をラジカセで録音するには、一度、一般的なステレオコンポのカセットデッキなどで録音して聞くか、スピーカーから再生された音を直接ラジカセの内臓マイクで録音するしかなかったので、レコードプレーヤーがあれば、端子をラジカセに直接接続して録音できるというのは画期的なことでした。
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 現に同世代のラジカセではオプションで専用のレコードプレーヤーを接続できることをうたった製品もあったぐらいです。
 また、シャープなどはラジカセにレコードプレーヤーを合体させた超大型ラジカセを発売したぐらいですからレーコードプレーヤーが直接接続できることがどれだけ凄いことかわかっていただけるのではないでしょうか。
 このSK-1ですが、発売からすでに40年ほど経っているので流石にボリュームなどの接触があまり良くなく、ガリや接触不良がありましたが、何度かボリュームを回したりして何とか普通に聞くには問題ないぐらいになりました。
 スピーカーはフルレンジでトーンコントロールとバランスつまみしかありませんが、必要にして十分なレンジの音が鳴ります。
 見た目よりもちゃんとした音が出てくるのはさすがにパイオニア製品だなと感心しました。
 なお、当時のパイオニアのステレオラジカセはヘッドフォン端子がミニステレオタイプではなく太い標準タイプなのも特徴です。


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