ラジカセといえば、今では「昭和時代の化石」といわれるかもしれないが、ラジオもカセットも昭和のベストヒット商品の合体(合体という言葉も昭和の遺産かな)させた画期的な家電製品だったのではないかと思う。
携帯電話がここまで発達すると情報はラジオやテレビではなくネットで調べて、カメラや動画で記録する。
ビジュアルにはまったく関係ない、音声だけのラジカセはもはや世界遺産の仲間入りをする時代となってきた。
そんな中で、古きよき時代に一般的な製品とは違った形で合体したラジカセを発見し、オークションで落札することが出来た。
1995年製、ラジカセとしては最末期の製品である。SONYのCFM-SW11という一見何の変哲も無い小型のポータブルラジカセである。
 
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しかし、よくよく見てみるとなんとなく顔つきのバランスが変なのだ。
この手の製品を良く知る方はピンと来たかも知れない。
そう、本来ラジオの周波数を示すカーソル(AMやFMの周波数が書いてある部分)はカセットの取り出し口の上のほうに横長に配置されているはずなのに、なぜかこのラジカセはカセット部とスピーカーの間に挟まれたど真ん中に、しかもほぼ正方形のカーソルが鎮座しているのだ。
ソニーの製品に詳しい方なら察しが付くだろうと思うが、ポータブルのモノラルラジカセCFM-175からアナログの時計を外して、真ん中に小型の短波ラジオICF-SW11のカーソルを埋め込んだカタチなのだ。
今から30年ほど前、1980年代に流行った海外のラジオ局を聞くためのBCL短波ラジオにそれを録音するためのカセットを合体させた物の末裔なのである。
国内のメーカー品としては最終的な品物だろう。
ラジオのカーソル部分には左からAM,FM,SW1-SW7と実に9つに分けられた周波数バンドが並んでいる。
もう少しお金をかければ、ラジオ部をPPLシンセサイザにして液晶のデジタル表示にしてしまえば、すっきりとしたラジカセになったのに、さすがはソニーである、コスト削減のためか、ラジオはダイヤルを回してというこだわりなのかここに巨大な正方形のカーソルが鎮座した最大の理由となった。
 
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実際の短波放送の受信性能は、一時期の高性能ラジオには及ばない物の、ラジオ日経などを聞くには十分である。そもそも外部のアンテナを取り付ける端子が無いので、本体のロッドアンテナだけがたよりという割り切った姿はまさに潔いといっても良いのではないかと思う。
今夜は久しぶりに海外の放送、せいぜいロシアの日本語放送ぐらいしか聞けないだろうけど、聞いて学生時代を思い起こすことにしようかと思う。
 
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※天下のソニー製品も1995年には中国製になっていたのですね。
 GDPが3位になるのは当たり前だのクラッカー・・・・