Voigtlander(フォクトレンダー)というカメラメーカーをご存知の方なら、このカメラの優秀なことはお分かりかと思いますが、知らない方のために多少の前説を・・・
もともはドイツ(発祥の地はオーストリアで後にドイツに移転)の光学機器メーカーで1841年からカメラの製造をしていたというまさに世界最古のカメラメーカーといわれています。
しかし、二度の世界大戦や世界恐慌を乗り越えてきたVoigtlander社も合併した会社の倒産によりその名が途絶えようとしていました。
ここで、日本の「コシナ」という長野県にある光学機器メーカーが「Voigtlander」のブランドで現代でもトップクラスのカメラを作ったのです。
詳細は長くなるので下記のアドレスを参照願います。コシナの「Voigtlanderの歴史」についてのホームページ。
 
 
さして、21世紀を目前にした西暦2000年に生まれたのが「Bessa(ベッサ) R」です。
このカメラの特徴はライカL(スクリュー)マウントのレンズが使用できることと、本家のライカM3にも勝る綺麗で見やすいファインダーにあるといえます。
すでにわが国の工業製品は新興国の安い労働力に対抗するため、国内の工場では日々コスト削減が叫ばれ、生産ラインにはロボットばかりで人がいないところが急増していました。
「Bessa R」の開発にも当然コストの問題が浮上しました。そこで、ボディの本体ダイキャスト部分とシャッター等は現在生産している一眼レフカメラの物を改良してコスト削減を図りました。
昔、ニコンの名機と言われる一眼レフカメラ「NIKON F」はベッサとは逆にレンジファインダーカメラの「SP」の本体とシャッターを使って一眼レフにしたことが有名です。
こうして、生産原価を抑えつつ、一番お金をかけたのが、ライカM3よりも見やすいファイダーを作ることでした。
ベッサを買う前に、たくさんの雑誌の記事を読んで多くの方がM3を超えたと書いていましたが、新品のM3のファインダーを見た事のない私でさえ、今まで見たことがないほどクリアで見やすく明るいファインダーだったのですぐに飛びつきました。しかもシルバーとブラックの二台も買い込む始末でした。
 
★ベッサRブラックモデル(オプションのグリップとアイカバー付き)
イメージ 1
 
★ベッサRシルバーモデル(こちらはオプション無しのノーマル仕様)
イメージ 2
 
★まさに一度見て「一目惚れ」したベッサのファインダー(携帯のカメラでもここまではっきり写るのです)
イメージ 3
ベッサのファインダーには50ミリ用、75ミリ用そして90ミリと35ミリレンズ用の枠が表示されるようになっています。上の写真は50ミリレンズを使用したときの画面を示す枠が表示されています。
 
★ベッサの軍艦部、シャッターのほかにファインダーの枠を切り替えるスイッチが付いています。
イメージ 4
 
★誇らしげに刻印された「フォクトレンダー」の文字。GERMANYと書いてありますが日本製です。
イメージ 5
 
高価な名機は色々ありますが、このベッサは、古くなって使えなくなったライカスクリューマウントのレンズたちにとっては活躍の場を復活させるための救世主となりました。残念ながらデジタル時代となり、ベッサの役割もスクリューマウント対応のデジカメにその役割が移ってしまいましたが、末永く大切にしたいカメラの1台です。
 
★ ランキングにご協力お願いします→ http://www.269rank.com/  ★