台湾出張2日目の朝を迎えました。
昨日は、ほとんどの時間を飛行機やバスでの移動時間に費やしていたので、実質は2日目と3日目の午前中が行動時間となります。
まずは、今回の目的の一つ、台北市内のMRT(地下鉄)中山駅から東に伸びる南京路沿いにある森林公園にある第7代台湾総督・明石元二郎の埋葬された場所を尋ねました。
明石元二郎総督は、1年半ほどの短い任期中に教育制度の改革や水力発電事業の開発、司法制度改革などを精力的に行い、台湾の近代化や日本人と台湾人との格差是正を進め、現在でも彼の偉業をたたえている台湾の方が多くいるそうです。
第二次大戦後の混乱で、明石総督の墓地はスラム街と化してしまっていましたが、1994年に国民党政権から他の政党に政権が移り、この地を公園と整理するとともに、1991年には台湾の方々の厚意により、この場所から台湾海峡を望む三芝郷店子村の教会の墓地に埋葬されたということです。
今回は時間の都合もあり、台北市内の墓地跡にて同行した社長とともにお線香を焚いてお参りして来ました。
明石元二郎総督の墓跡をお参りした後、市内を散歩しながら朝食をする場所を探しましたが、近くに適当な店を発見できず、牛丼の吉野家で朝から牛丼を食べることにしました。
店の看板などは日本と同じですが、牛丼以外の商品は日本とはまったく別物でビックリします。
台湾風にアレンジされた商品が多く、街中の屋台などでも似たような食べ物が売られているのを見ました。
私たちは迷わず、牛丼の並(台湾では中サイズ)を注文して食べましたが、日本の牛丼よりうす味でさっぱりした印象で、つゆはほとんどご飯にかかっていない状態でした。(つゆだくが注文できるかどうかは不明です。)
★台北市内の吉野家の店内、カウンターの上には日本にはないメニューが・・・
★日本と同じ器ですが、中身はうす味でつゆは少ないです。
吉野家で朝食を済ませた後は、一度ホテルに戻って荷物をまとめ、台湾の地下鉄MRT(新交通システム)にて本日2ヶ所目の訪問地、国立台湾大学へ移動しました。
地下鉄の写真を撮り忘れてしまいましたが、ネットで検索すると写真が見られます。
車内はとても綺麗で、ホーム(現地では月台という)にはあと何分で電車が来るかの表示がありました。
台湾の方は私以上にせっかちな方が多いようで、道路の交差点の信号にはあと何秒で信号が青から赤に変るという表示がされていましたが、急いでいる人は結構信号無視して渡ってしまっていました。
バイクが多い台湾では信号が青でも慎重に道路を渡らないと危険ですからご注意を!
ここ国立台湾大学は、日本が日清戦争以降台湾を統治していた時代に設立され、東京大学や京都大学などと同様に当時の「帝大」として設立され、戦後は台湾国立大学となりました。
私たちが訪れた時は、ちょうど第101年度卒業式の前日でキャンパス内では台湾大学の学生服?を着た卒業生たちがあちこちで記念撮影をしていました。
構内は綺麗に整備され、中央のメインストリートには大きな椰子の木の並木道があり、南国ムードたっぷりです。また、日本が統治していた時代の古い建築物が多く残っており、建築的な価値もあるので必見です。
構内には、台湾大学の歴史を展示した「校史館」という歴史観があり、ここでは台湾大学のロゴ入りの手帳や鉛筆なども販売されていて、手軽なお土産としても良いかもしれません。
ここからは、いよいよ今回の旅のクライマックス、烏来温泉と烏来台車(トロッコ列車)へと向かいます。
★★ 次回に続く ★★
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