はじめての海外出張台湾編も折り返し点に差しかかりました。
2日目の国立台湾大学の視察を終えて、MRT公館駅近くのバス乗り場から温泉街のある烏来を目指します。
台北市内はバス路線が充実していてものすごい数の系統のバスがひっきりなしに走っています。
バス停も小さなものから巨大なターミナルまでさまざまですが、ここの公館では広島市電の電停のような道路の真ん中にプラットホームがあり電光掲示板に次に来るバスの行先や到着までの時間が掲示されています。
849系統の新店バス会社のバスに乗り、約1時間半で台湾の箱根といわれる温泉街「烏来(ウーライ)」に到着しました。
烏来のバスターミナルから老街といわれる街並みを歩きトロッコ列車の乗り場を目指します。
この街並みはさながら日本の温泉街のお土産屋が並んでいる風景とソックリでした。
まだ昼食を食べていなかったので、この商店街にあった食堂で昼食をとることにしました。
とりあえず、日本でも食べられている「炒麺(焼きそば)」と山菜の炒め物そしてこのあたりで採れた川海老と小魚のから揚げを食べました。
やっぱり味付けはうす味でしたが思ったほど脂っこくなく、そこそこ食べられました。
この食堂でもテーブルにはコショウや醤油などは置かれていないので、味の微調整は無理と考えた方が良いですね。
お腹一杯になったところで、烏来台車の乗り場を目指して街中を歩きます。
途中に橋がありそこから右手の川沿いの建物の看板を見て思わず失笑してしまいました。
堂々と「伊豆温泉」と書かれていました。実はバスターミナルの手前には「箱根温泉旅館」の看板も見ました。
まさに日本の伊豆・箱根をイメージした温泉街なのだと実感しました。
ということは、烏来台車は箱根登山鉄道をイメージしたものなのか???
橋を渡って、しばらく階段を昇った高台に烏来台車の駅があります。
窓口で一人片道50元(日本円で約150円)を支払い、キップをもらって乗車します。
終点の瀑布駅までは1.6kmのミニトリップです。
先頭車はエンジンつきのトロッコでその後ろに3両のトロッコが連結されています。
発車してしばらくすると、車両基地が見えてきました。
車両基地を過ぎると進行方向左手の視界が開けて遠くに烏来の滝とロープウエーが見えてきました。
瀑布駅に到着する直前、急に右にカーブしてトンネルに突入します。
まるで某ランドのアトラクションの気分を味わえます。
トンネル内で方向転換した列車は無事に瀑布駅のホームに到着しました。
駅のホームには人力で台車を押していた頃の壁画が書かれていました。
日本から2000km以上はなれたこの地でこんな鉄道に乗れるとは思ってもみませんでした。
台湾新幹線もいいですが、こんなローカルな鉄道も味があります。
★ 次回へ続く ★
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