最近テレビやラジオなどで、記録媒体としての磁気テープやカセットテープの復権が話題となっています。
かくいう私も未だにカセットテープは100本以上所有しています。
テープがあっても録音再生する機械が無くては意味がありません。
オーディオコンポーネントとしてのカセットデッキは数台所有していますが、5年ほど前に某オークションにて落札した「SONY TC-K333ES」の調子が良くなく、すでに数年間放置されていました。
購入時は「作動するも難ありで安定しない」ということでした。
まあ、格安での落札だったので動けば見っけもん的に使っていましたが、さすがに1年も使わないうちに電源を入れてもスイッチ類がまったく反応しなくなり、録音再生が出来なくなりました。
タイマープレイの状態で電源を入れると再生するので、キャプスタンのベルトやグリース類の固着などの持病ではないことは確認できます。
ボタンのマイクロスイッチの問題かとも思いましたが、10分ぐらい再生しているとスイッチ類も反応することがあります。
まったく原因追求が行き詰りましたが、ネットで似たような症状があることを発見したのでとりあえず上蓋をはずして、スイッチの基盤からメインの基盤に伸びている各コネクターを抜き差しして接触不良など無いか確認しました。
この作業をして電源を入れるとなんとすべての動作が可能となりました。
ケーブルの接触不良?意外な結果でした。
しかし、考えてみればこのカセットデッキ1984年の発売ということで、すでに30年選手です。
金属の表面に皮膜のようなものが出来ていても不思議ではありません。
前のオーナーは分解した形跡も無く、内部も埃などほとんど無い状態でしたし、キャプスタンのベルトもそこそこテンションがあり、とても30年経過したようには見えないほど綺麗な状態でしたので、大切に使われていたようです。
このまま元気に動いてくれるといいのですが、当面は、様子を見ながらだましだまし使うようになりそうです。
すでに部品の調達も難しい品物です。たとえ部品取り用の予備機を用意しても部品が使えるかどうかは??です。
古いオーディオは自動車のクラシックカーのように気を使いながら使い続けることに味があるのでしょうね。
ボタンひとつで何でも出来てしまう現代、アナログ的な手間のかかる機械もそれを扱うこと自体が楽しみなので良しとしておきましょう。
SONY TC-K333ES \79,800(1984年発売)
モーター リニアBSLモーター×1 DCモーター×1
SN比 56dB(EIAJ)
60dB(Dolby off、ピークレベル、メタルテープ)
73dB(Dolby NR C)
周波数特性 25Hz~19kHz ±3dB(EIAJ、メタルテープ)
周波数範囲 20Hz~20kHz(EIAJ、メタルテープ)
ワウ・フラッター (EIAJ) ±0.06%Wpeak 0.04%WRMS
歪率 0.5%(EIAJ)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 26W
外形寸法 幅430×高さ105×奥行330mm
重量 6.2kg
モーター リニアBSLモーター×1 DCモーター×1
SN比 56dB(EIAJ)
60dB(Dolby off、ピークレベル、メタルテープ)
73dB(Dolby NR C)
周波数特性 25Hz~19kHz ±3dB(EIAJ、メタルテープ)
周波数範囲 20Hz~20kHz(EIAJ、メタルテープ)
ワウ・フラッター (EIAJ) ±0.06%Wpeak 0.04%WRMS
歪率 0.5%(EIAJ)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 26W
外形寸法 幅430×高さ105×奥行330mm
重量 6.2kg
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